峻厳の冬
藤山 誠
長いこと彼の声を聞いてない
もう三ヶ月くらい
家の外は寒く
雪が残ってる
彼は普通の顔で
普通の声で
文句を言ってる
きっとどこかの暗い場所にいるのだ
そこは凄く暖かくて苛立っているんだ
世界や世間がどうとかいうのは
私には全くどうでもよいことなんだけど
家の外は冬で
雪が積もるたび埋もれてみたくなる
自由詩
峻厳の冬
Copyright
藤山 誠
2017-01-16 09:01:25