砂の川
もっぷ

時間ときがまるで水平に
音もなく それは未明
さながら砂の川のように
流れだけは純白のひかりを放って

どれだけの無意識が心底
逆らいたいと願っても あるいはたとえ
存在のみながほとりで 覚醒して
そのように祈っても

それはうつつのなかでのことで
夜毎のごくあたりまえの風景
知らなかったでしょう

眠るあなたの枕元
そこを流れも自らへの無力ゆえに 乾きながら
一層の真実としてのひかりを放って



自由詩 砂の川 Copyright もっぷ 2017-01-04 23:31:48
notebook Home 戻る  過去 未来