紅の月の下で
りぃ


 要らないと言われれば
 いつだって飛びたてた
 今はただ此処で蹲って
 血まみれになって
 傷を舐めても
 飛び立つ場所が見えない

 いるべき場所はここじゃないって
 叫びながら
 それでも帰りたいと願っていたんだ

 水平線の彼方
 月の沈む場所へ



自由詩 紅の月の下で Copyright りぃ 2005-03-03 23:58:02
notebook Home 戻る  過去 未来