好きな唄をいっぱい唄おう
水菜

本当に本当に好きだから、一緒にはなれない
やってはいけない
好きすぎるから、見せられないもの沢山あって
だから、結局は、無理なんだ
自分から離れるというけれど
離れない方がどうかしてる
私からあなたにあげられるものなど
何もないから
私では、あなたを幸せには出来ないから
*****
『鬼』
私、鬼じゃないはずです。
鬼の心は、あの淡い桜の木の花びらの下埋まっているから。
私、鬼じゃないはずです。
私は、悲しいって心を知っています。
ツキツキ痛むのにも気づいています。
私、だから、鬼を嫌えません。
鬼は、どこに居ますか?
あの、桜の花びらの下に埋まっています。
私は、私のままで構いません。
全くなにも望んでいません。
私、だから、鬼を嫌えません。
鬼ではないから、私は、鬼を嫌えません。

*****
『震えるような風を聞いて』
ねぇ、もうあなたとは関わりが無くなりました。
あなたは、私の中で透明な風になって、震えて消えていきました。
帰りしなに、チリンと風鈴の音、鳴ったような気が致しました。
私は、とても、心が空洞になって、そこにすぅっと、風が通ったような気が致しました。
私は、もうあなたとは関わりが無くなりました。
風が通っていった先は、私には必要の無い景色になって
とてもとても静かです。

*****

『弓風時』
ゆみふうじ
ゆみふうじ
ふらふらとんでるわ
わたし、勘違いしていました
ピリオドは、すぐに打つべきだったのに
あなたの優しさに見ぬふりしていました
わたしは、あなたの幸せを願っている筈なのに
ここまで引き伸ばしてしまったのは
わたしの罪です
申し訳ございません
わたし、勘違いしていました
わたし、あなたの幸せを願っているから
もう関わりません
ごめんなさい
幸せを願っているのなら、関わるべきではなかったのに
それをわかっていながら
あなたの優しさに甘えていました
ごめんなさい
もうやめます
ごめんなさい
さようなら

****

『嫌われたくない』
わたしは、あなたに嫌われることが一番怖いのです。
わたしが、嫌いなものの数あるものの中で一番怖いことが、あなたに嫌われることです。
でも、わたしは、怖いけれど、本当は一番怖いけれど、わたしは、あなたに嫌われたかったんです。
わたしは、自分で決められないから
あなたに決めて欲しかったんです。
なんで、決められなかったのか、今のわたしならわかります。
わたし、見ないふりしてたんです。
わたし、自分がくるしいし、つらいから、
あなたが決めてくれないからってそれだけを隠れ蓑にして
わたしがちゃんと見なければならないこと、見ないふりしていたんです。
わたしは、ひどい人です。
あなたが幸せになってほしいってわたしは、ちゃんと願っていたはずなのに
わたしは、だめな人です。
わたしは、だめな人です。
ごめんなさい。

*****

『いっぱいいっぱい吐き気がして』
いっぱいいっぱい吐き気がして、わたし、胸の中に詰め込んでいたものを全て全て
きっと吐き出してしまいます。
くるしくてくるしくて、かなしくて、息ができなくて、涙がとまらなくて
つらいです。
まるで、ぬまの中で息ができなくて、くちもはなも息ができなくて、それでも吐こうとしているひとみたいです。
ぐるぐるぐるぐるしています。
わたしは、いっぱい汚れているから、それでもそれでも、いっぱい吐き出せるものがあってわたしまたどうにかわたしでいられているから、まだわたしましなんです。
まだ、ましなんです。
わたしは、まだわたしを保てているから、今のこんなわたしでも、ましなんです。
いっぱい、ごめんなさいしないといけないことばかりで、わたしは汚れきっているけれど、それでもまだ、吐き出そうとしているから、わたしは、わたしを保てているから、
わたしは、まだましなんです。
わたしは、決して良い人でも、優しい人でも、善人でもありません。
いっぱい汚れていて、吐こうとしてくるしんでる人です。
けれど、わたしは、まだわたしを保てているから、だから、わたしは大丈夫です。
大丈夫です。

*****

『わたしは、きっと』
わたしは、きっと、だだをこねていたんです。
わたしが、手渡そうと思った思いやりを、温かくまた戻してもらえなかったから
少しで良いから、わたしと関わって良かったってたった一言言ってもらいたかったんです。
でも、それは、わたしのただの我が儘で、そこまで求めるのは、自分勝手で
筋違いなのだと思います。
わたしは、本当に感謝することばかりです。
これから先、こういうことがあった時、わたしは、時間をかけずに答えを出せると思うから
だから、感謝しています。

*****

『幸せって何ですか?』
能動的な人になりたい。
わたしは、まず、わたしから幸せにならないといけないのかもしれないです。
幸せってなにでしょうか?
何を幸せと言うのでしょうか?
わたしは、どうしたら、わたしを救えるでしょうか?

*****

『自己憐憫は、怒りの表れで、自己憐憫は、自己蔑視から』*****

『わたしの心と向き合うことはとても苦しいけれど、わかっていることはひとつあって』

わたしは、あなたに嫌われたくないから、あなたと離れます。
それが、あなたにとって、プラスのことで、あなたの幸せの為には必要なことだと確信しているからこそ、離れます。
これは、自己蔑視でも自己憐憫でもなく、本当に、わたしの本心なんです。
あなたと離れることは、わたしにとって、死ぬほどくるしいことだけれど
そうするべきだとわかっています。
これが、わたしの愛し方なんです。
あなたには、なにも伝わらない愛かもしれないけれど
これが、わたしの精一杯の愛なんです。
あなたが、これから先もずっとずっと、幸せでありますように。

*****

『どうしたら、あなたを忘れられますか?』

どうしたら、あなたをわたしは忘れられますか?
今もとてもとても苦しいです。
苦しいけれど、わたしは、やっぱり、普通じゃなかったって、思います。
例えば、深い海の底に落ちた綺麗な銀細工の細いナイフを、一生懸命探している人のようです。
わたしは、明るい色の熱帯魚でも、大きな身体の白鯨でもありません。
酸素ボンベが無ければ息ができなくて死んでしまう手足のある人だから


きらっと光った銀細工の美しいナイフを、水の底に見つけても、そのナイフを手に取ることは容易にはかないません。
でも、考えてみてください。
もしわたしが、明るい色の熱帯魚や、大きな身体の白鯨なら、
きらっと光った銀細工の美しいナイフを美しいと思わないかもしれません。
ねぇ、わたしは、初めから、対等ではなかったの。
海の底に、銀細工の美しいナイフを落としてしまうようなわたしには、
もともと、銀細工の美しいナイフをきちんと扱うことなど出来なかったんです。
深海の底は、光が届かないのに
そんなところに銀細工の美しいナイフを落としてしまうなんて
わたしは、分不相応なものに手を出してしまったということなのだと思います。
奇跡がすこしだけ起きて、美しいナイフをわたしは、一時目に留められただけでも、
わたしは、美しいナイフの存在を知ることが出来て良かったと感謝しているのです。
ねぇ、綺麗なものは、綺麗な場所に、それが本来の姿なのだと思います。
すこしだけすれ違うだけの方々
それでも、わたしは、あなたに出会えて光栄でした。
有難うございました。感謝しています。

*****

『あなたは優しい人だから』
あなたは、優しい人だから、きっと、白い花を目にするだけで面影を思い出すと思います。
あなたは、情に脆い人だから、きっと、子猫がくるくるふにゃふにゃ甘えている姿を目にするだけで面影を思い出すと思います。
あなたは、心の澄んだ人だから、きっと、わたしの様々なくるしいときに、あなたの面影を思い出すと思います。

忘れられるなんて思いません。けれど、忘れなければならないとも思います。
空は見上げる時決まって澄んだ美しい青色で、あなたは、わたしの中にそういったあなたの変わらない面影を残すから

わたしは、無理にでも忘れようとして、目を伏せるのです。

通り過ぎるだけの、すれ違うだけの人々の中に、あなたが居て良かったって思います。
すれ違うだけの方々も、わたしには特別な方々になりえるんだって、あなたの存在がわたしに強く語るから

わたしは、ほんのすこしさみしくなって、泣きたくなります。

でも、出会えて良かったです。
わたしは、あなたの通りすがるだけの人になれたこと、光栄に思います。
あなたは、わたしのことを、一瞬で忘れてしまえると思うけれど
わたしは、あなたの通りすがるだけの人になれたこと、光栄に思います。

あなたが、通りすがるだけの人にも、道端に咲いた白い花がほんの少し立ち止まった人の心を癒すように、あなたが、自然に手を差し伸べることが出来る人だということを、わたしは知ることが出来たから

だから、光栄に思います。
あなたが、いつまでも、幸せで、あなたらしく、笑えていますように。






自由詩 好きな唄をいっぱい唄おう Copyright 水菜 2016-10-28 13:02:37
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