転勤族のふるさと自慢その6
Dr.Jaco


今回は「道の駅」・・・というより「私的に旨いもの紹介」編です。

青森を通る主要国道・・・4号、7号、101号、102号などには、至る所に「道
の駅」がある。「道の駅」は全国にあるので寄られたことのある方は多いと思うが、
土地の旨い物を詳しい情報もなく手軽に手に入れられるのは道の駅だと思う。青森の
道の駅で、いろいろと青森の旨いものを教えてもらった。

・味噌
 田舎館(いなかだて)、碇ヶ関(いかりがせき)、森田などで買った。製造者の名
 前が書いてある。(たいていはトメさんとか、おばあちゃんの名前)
 当然、ハンドメイド味噌である。我が家ではかつお節をミキサーで粉末にしたもの
 を出汁用に使っているが、それと非常によく合う。豆腐も手作りのものが売ってい
 るので、具としてぴったり。また、冬の根菜を刻んで入れる「けの汁」も、こうし
 た手作りの味噌がなかったら味気ない。2年以上愛用しているので、もうマルコメ
 味噌は食えないだろう。冬でも味噌を買うためだけにドライブに出かけるのだ。

・りんご
 多分県外の半値以下で、倍以上おいしいものを食べていると思う。値崩れを防ぐ為、
 県外への出荷は抑制される。その分道の駅では安値で売られる。特に紅玉(お菓子
 用だが、齧るととことん旨い)は、産地ならではの鮮度。で、安い。
 青森県には随所に、出荷量調整用の「りんご冷蔵庫」(りんごの冷蔵貯蔵用倉庫)
 があるが、極めて上手に保存されたりんごが、箱(大きな木箱)単位で出荷され、
 道の駅に並ぶのは壮観である。
 また、いわゆるB級品の「つる割れりんご」も並ぶ。へたの部分が割れているだけ
 で、おいしさには全く遜色ないのだが、半額以下になる。お買得。

・にんにく
 三戸郡田子(たっこ)町の特産品は、大きくて重くて旨い。パスタソースを作ると
 き、熱したオリーブオイルにぶちまけるとたまらなく良い香り。代官山のイタリア
 料理店の前に漂う香りより鮮烈だ、と客の妻に見栄を張る。

・野菜、くだものいろいろ
 道の駅森田で買う鯵ヶ沢町のブロッコリーやフルーツトマトが美味。アメリカ産、
 中国産より安くて深い味。道の駅十和田や七戸(しちのへ)で売られている長芋は
 贈答用かと思うようなものが1本300円。短冊切りにしワサビ醤油でサクサク食
 べよう。浪岡・弘前・田舎館には夏にプルーンが売られる。20個入って200円
 とか。皮を剥かずにかぶりつく。果実酒も美味。果実酒と言えば、碇ヶ関のマルメ
 ロもよく合うそうだ。道の駅ではないが、夏に岩木山麓で売られる「嶽のきみ」と
 いうトウモロコシは、スイートコーンの缶詰めよりも甘い。生のまま齧ると立派な
 果実である。
  あ、今来てもダメである。冬だから、県内の野菜は「寒じめ」の青菜とハウスも
 のばかりだ。

・海の幸
 ホタテ、ウニ、アワビといったものも沢山あるが、道の駅深浦で食べる焼きイカが
 格別。この道の駅にある食堂では、その日の水揚げに応じて刺身定食のメニューが
 変わる(ただし、昼過ぎには無くなることが多い)。
 深浦は海草もうまい。この辺でとれた「もずく」を食べると、都会の居酒屋で出て
 くるもずく酢は食べられなくなると思う。歯ごたえが別物なのだ。

・菜の花
 道の駅横浜(下北郡横浜町)近辺は菜の花の産地である。菜の花自体より、蜂蜜と
 菜種油がお目当て。蜂蜜といえば、りんご蜜、とち蜜など、純粋国産蜂蜜も買う。
 風味が違う。ただしこれは余り安くないのでぜいたく品だ。

食べ物自慢が読む人を一番辟易させるような気がする。でも1回来て食べてみて下さ
いよ。行列のできない道の駅がいっぱいです。ではまた。


散文(批評随筆小説等) 転勤族のふるさと自慢その6 Copyright Dr.Jaco 2005-02-26 23:57:59
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