ぐるぐるメリー
物川祐治

いつも星にゆめみがち
あてた牙の先に灰色の

NaClだったの
MgClだったの
窓ガラスに横たわり夜を横目に
「星空と眠る」
アルカイックな追悼

睡眠が上手に出来なくて
常に固執した眠気がざらついている
おなかの底が眠いんだ 
何百匹の羊

渦巻いた毛の中に
シュルレアリスムめいたゆめをみている


自由詩 ぐるぐるメリー Copyright 物川祐治 2016-05-31 13:43:32
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