ふたり旅
光冨郁埜

白い客船が港に停泊している。
客室に入り、テーブルの椅子に腰掛ける。
君はカメラをこちらに向けている。
さして広くない空間に、
4つの丸いテーブルがあり、
3組の男女があった。
その中のわたしと君も、
博物館となった客船に乗り込み、
これからふたり旅に出ようとしている。
窓の外は青空で、君の顔には通り雨。


自由詩 ふたり旅 Copyright 光冨郁埜 2016-05-01 17:49:08
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