ノート(千千京京)
木立 悟





波打ち際のミキサーから
ぷちぷち昇るひとさし指
咬みちぎられては
吐き捨てられる中指


ギターはミシン
断っては繋ぎ
生まれも額縁も
等しく足元に粉砕する


おまえが千か
いや俺は万だ
なら俺は兆だ
なんだ 結局
「千」より「京」が偉いって落ちか


二十時の舌に触れるのは
指より汚い水ばかり
アサイーと蛆なら蛆を選ぶよ
だって俺は郷ひろみじゃないから


























自由詩 ノート(千千京京) Copyright 木立 悟 2016-04-12 20:14:18
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