雪の降るなかで
ミツバチ

雪の降るなかで
私は埋もれて
冷たい感触が
暖かい心を思い出させる

可愛い歌声は夜空を巡って
次の朝に届く時
蝋燭はもう片付けられて
静かな寝息に変わる
貴方の微笑みが
優しさに触れる時
小さな鼓動が高鳴る

少しずつ消えていく視界の
輪郭を涙はぼかして
攫われた滴の
行く先を見届けられないまま
何も聞こえない空気に
幸せの幻が広がっている


自由詩 雪の降るなかで Copyright ミツバチ 2015-12-11 17:46:51
notebook Home 戻る  過去 未来