なまえ
溶融







それがなにやら
話し合いをしている

ぼくは海のはじまりで
耳を傾けていた


た、ろ、う、


それは
確かに
そう言った


後はしずかな
鼓動だけを
波打ち際のように
聞いていた


やがてぼくは
岸へと
打ち上げられるの
だろう


そして
たろうと言う言葉と
出会うのだろう









自由詩 なまえ Copyright 溶融 2015-12-09 13:24:47
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