れんが
はるな


いつから積むようになったか忘れたが
もうほとんどれんがは残っていなかった
塀と不安は伸びつづける
いったい、この不安がなくなるか
れんがが先になくなるか
そのどちらが来てもわたしは
やはりぼうやりと震えているだろう



自由詩 れんが Copyright はるな 2015-11-16 21:46:46
notebook Home 戻る