潮騒ノ唄   
服部 剛

誰もいない秋の浜辺に、立ち
吸いこまれそうな
青空
に手をのばす、僕の
頬を ぶおう! と
なぶる――一陣の風

沖の方から
幾重もの波は打ち寄せ
波飛沫の散る、ひと時の間に
湧き立つ・・・新しい りびどー

いてもたってもいられず、僕は
ふたたび連ね往くだろう
波打ち際に
何処までも刻まれる・・・黒い足跡を  






自由詩 潮騒ノ唄    Copyright 服部 剛 2015-11-01 23:04:50
notebook Home 戻る  過去 未来