自転
梅昆布茶
環境に適応していきのびることが
生命のことわりならば
それにしたがうのがあたりまえなのだろう
考えることはない生きればよい
小利口にならずきちんといまを選択する
なにが純粋なのかよくわからないが
ゲームのレベルやステージでは測れない
でこぼこなじぶんが人間であることをおもう
僕の生命のベクトルは弓形に下降してゆくのだろうが
そのなかでせめてひそかに上昇してゆくものがあればよい
ゆくさきはエントロピーだが
道程はまだのこされているし
まだまだ地球はH.G.ウェルズ描くところの
終焉にはいたらないだろうが
朝のヨーグルトとフルーツ
前日の夜につくっておいたいつも通りの豚汁
部屋干しがあたりまえの衣類からひとつを
剥ぎ取って原人類の毛皮のようにまとう
やさしい朝はいつもやってくる
地球の自転がとまらないかぎり