風のこと
青色銀河団

いくつもの山をこえ 
風は現れて
少年たちのてのひらに
しみわたる

あおい糸はまぼろし
淋しきはほこらのともしび
あおい糸はまぼろし
淋しきはほこらのともしび

うたは響くよ
遠い眠りの森の傾斜まで
うたは響くよ
まどろむ時間にはこばれて

風は現れて
ひとりですがたをあらわす
少年たちのてのひらのまぼろし
あおい糸の
柔らかな詩人のこころになって


やがていつか風はすぎさり
地上の時間に雨がふります
それでもきっと
少年たちはきみですか




自由詩 風のこと Copyright 青色銀河団 2005-02-16 00:07:22
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