未来裁判
竜野欠伸

天空へ誓いを立てる
誰しものあらゆる未来は
どんなに辣腕な判事によっても
きっと裁くことは
難しいのだろう

大地へ疑いを晴らす
誰しものあらゆる未来は
どんなに敏腕な検事によっても
きっと探すことは
難しいのだろう

果たして日本の未来が
すべて憲法違反の間際にあるとしたら
どうなるだろうか
日本という国家で
憲法を斜め読みしながら
創られた新しい解釈により
戦争法案とも揶揄される安全保障法案が
可決されたばかりだ

エベレストのてっぺんから
マリアナ海溝の深海のふちまで
日米同盟が世界の覇権を取る
ちっぽけな野心やらがあったとしても
本当は巨大軍事国家として勃興している
隣国の中国が末恐ろしいのだ
北朝鮮は日本人拉致監禁を解決しないまま
韓国は親中反日的で
ロシアは北方四島を依然占領している
いずれ紛争やら戦争が起きることの
前兆を取り除くために
日本の安倍内閣が
閣議決定をして
自衛隊を専守防衛の戦力化をした
自民党与党は強行採決をした

安倍首相であっても
国民の一人にはちがいはない
日本国民であるという理由で
日本国平和憲法に違反する法律を
作ってはならない
弱小野党は司法をきっと頼るだろうし
多数決による数の論理だけでは
片付かないはずだ
国家権力の名のもとに
指名手配されても
微動だにすることもない
証拠も隠しようがない
現首相は国民の命を
背負って立ちながら
司法による未来裁判では
国民国家の安寧を弁明するにちがいない

追憶の彼方から秘密へと
こっそりと眠っている過去の中から
すでに誰しもの未来に
災いを残すことになる
真実を見つけ出そうと
きっと敏腕の検事が
大量動員されているだろう

現総理大臣の座にあるはずの人間の
本質的罪状につながる
日本で戦後と云われた世界を
収束へと導きながら
自国の首相を裁くことができる
辣腕の判事はいるのだろうか
前代未聞で判例もないのだ


自由詩 未来裁判 Copyright 竜野欠伸 2015-09-19 20:14:37
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