乱吐論
捨我

世界が心を映すなら
俺は腐敗を望んでる
「死んでやる」なんて嘘に縋って
俺は今日も生きている

吐き気催す日々は
喉の奥へ強引に流し込む
希望が無くとも生きていけるが
そんなもんの為に死ぬやつもいる

何の因果か落っこちて
その惰性でここまで来た
これからもまた同様に
失敗作でも構わない
それに困るのは俺じゃない

空白を染めてくれ
鉄錆の赤で
束の間の興奮
それ以上の理由はいらない
充分に過ぎるだろう
意味の無い俺達には


自由詩 乱吐論 Copyright 捨我 2015-04-20 20:40:46
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