交わり溶ける
秋也

ガラス窓から赤く染まる景色をひたすらに眺める
死ぬには早く
生きるには出遅れ
若干の憂いは
夕日と共に闇色に溶け
今日現在の私を構成する
口にチョコレートを含み
終わりかけの夕刻に甘い味を足す
こんなものではないはず
いつか誰かが魅せた
一体感
人は夕日や夕焼けの美しさに勝てる時がある
今もそう信じ
溶けた景色
溶けるチョコ
今を味わい尽くし
頬を濡らす


自由詩 交わり溶ける Copyright 秋也 2015-02-24 03:07:18
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