流星5光年
とよよん

古ぼけたルノー
牛久のロングブラック
夢乗せたバンの500%の駆動は
5年経ち
とうとう銀河鉄道の軌道に乗った

遠く手を振る私に
ホゼさんはピンクの宇宙ステーションで
星屑を煎っている
まーちゃんのプリズムでそれは流星群となり
世界中に注がれる

口にする星の抽出体が脳髄に達するとき
私は宇宙へと届けられる

ふわふわと重力を無くして
巨きな青い月と小さな白い月を楽しんだところで
残酷にも天体に引かれ
私も流星のひとつとなる

もう他の珈琲など飲めない
天の地獄へと誘(いざな)われる


“コーヒーは地獄のように黒く、死のように濃く、恋のように甘くなければならない。”
―トルコの諺



(サンシャインステイトエスプレッソさん( http://sunshinestateespresso.com )5周年記念に寄せて)


自由詩 流星5光年 Copyright とよよん 2015-02-13 23:23:26
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