バレンタインpoem
とよよん

大王の庭の千年実のカカオを使って、美ら海の風薫るサトウキビの黒糖を溶かして、天使の涙を一雫。ペンギンが滑り台した氷山から作ったパウダーシュガーをかけたマウント・ショコラ

(大口を開けて
 歯を立てたい
 かぶりつきたい
 サクッてきっという)


山の稜線 降り積もっている
小さな白いハートチョコ

てっぺんに仁王立ちして 腰を手に
私はそれを撒く
(節分、終わりましたね
私はそれを蒔く
(来月、芽を出せ
私はそれを捲く
(数珠?いいえハートの首飾り

体温で溶ける前に
つまみ食いしてよね


さかなのかたちのチョコレートは
さかなのあじがするのかな?
さかなのかたちのクッキーも
さかなのあじがするのかな?

さかなのかたちのマシュマロは
いわし さば そして うろこ雲

空いっぱいに広がって
あなたの心も満たせたら
夕暮れ時 桃紫色の雲のよに
包みたいな 暖かな光で


自由詩 バレンタインpoem Copyright とよよん 2015-02-12 17:04:40
notebook Home 戻る  過去 未来