少しだけ 夢をください。
南無一

少しだけ 夢をください。
ほんのちょっとで いいんです。

遠いとおい昔、
あなたは わたしに 愛していると 言ってくれました。
その時から わたしは あなたを信じました。
あなたは すっかり忘れたでしょうが、
もう一度だけ、
わたしに 愛していると 言ってくだされば、
わたしは あなたのために、
もっと もっと 綺麗になりましょう。

少しだけ 夢をください。
ほんのちょっとで いいんです。

遠いとおいあの日、
あなたは わたしに 可愛いと 言ってくれました。
その言葉は わたしを しあわせにしてくれました。
あなたは すっかり忘れたでしょうが、
もう一言だけ、
わたしに 可愛いと 言ってくだされば、
わたしは 少女のようにも、
そして 娼婦のようにも なりましょう。

だから わたしに 少しだけ 夢をください。
ほんのちょっとで いいんです。


自由詩 少しだけ 夢をください。 Copyright 南無一 2015-02-01 19:57:45
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