いつか
瑞海



ずっと前から
大きな壁があって
私は背が小さいから
ジャンプしてもなかなか届かなくて

今はそれをも超えるような
大きな声が欲しくて
気持ちを伝える勇気が欲しくて
どうも上手くいかないみたいで
まだ怖いみたいで

あなたと99回と行った海を
全部覚えています

春の昼も 夏の夜も 秋の朝も
冬は寒いから
行かなかったですね

一つ一つ思い出して
全部全部抱きしめて

この素敵な気持ち
何と言うんでしょうか
分からなくて もどかしくて
キラキラしたのを
早くあなたに伝えたくて

100個目のガラスの欠片を
海に流して

遠くのあなたに
とどけ 届け



自由詩 いつか Copyright 瑞海 2014-12-15 22:06:56
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