その日、風鈴の割れる音をきいた
クローバー




あまりにも刺さるのでそれを取り外す
風が強いのはいつものことで、それはとても痛いのです
こめかみあたりから、あるいは首の後ろから
小人が僕の邪魔をして視界という視界に落書きをした
そちらはだいじょうぶですか
と、言いそびれてしまったと今更気づいた
詩を読まないといけません
その日、風鈴の割れる音をきいた
目を閉じないといけません
ゆっくりと数をかぞえて空に放った。


自由詩 その日、風鈴の割れる音をきいた Copyright クローバー 2014-08-26 21:03:49
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