A chipmunk
opus

金髪のあの子
耳朶にはたくさんのピアス
煙草をふかす

ふーっ

そのまま
キスする
舌を絡ませる
体液が滲む

真っ暗な部屋
月の灯りに
ピアスが反射する

きらきら

『外では
ネズミが井戸端会議
「佐藤の家はもうダメだ、
あそこには獰猛なペルシャ猫がいる」
「鈴木の家は快適だ、
家中食べ物のカスで溢れている」』

げほげほ
何?
臭いよ
我慢して

『例えば、
宇宙センターにいる
毛利ガガーリンは
発表する
「地球は赤かった」』

とろとら
でろでろ
にゅるにゅる

『鈴木その子と
マイケルジャクソンと
ジョンレノンが
軽井沢の別荘で召喚される
「何で私も?」』

シャーッ
うるさいよ、ペル
きっと仲間に入れて欲しいのさ
バカ

『そして、
後ろ前のシャチが
人を襲って
処分された』

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思えば、
彼女とはそれっきりで
特に理由は無くて
でも、
それが最後だった




自由詩 A chipmunk Copyright opus 2014-08-19 21:11:16
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