盂蘭盆会
月形半分子

盂蘭盆会



大きな篝火 お寺の境内照らします
小さな迎え火 辻のうらうら灯します
あれは送り火、 花火が散ります。遊ぶ子らの指の先

真昼の流し踊りの賑わいに子供たちはお囃子太鼓追いかけて
夜の精霊流しの寂しさは灯が去るのを追いかける

そして最後の盆踊り
みな、踊り踊ったり、
綺麗な姉様火に影さして


明ければ盆も祭りも終わったと
母様御神酒をおさげになります頃に
まだまだ酔って候と
月は朧にほろほろり
夏がゆきますふらふらり
海もいさり火落としゆらゆらり

秋に幸多かれ

秋に幸多かれ






自由詩 盂蘭盆会 Copyright 月形半分子 2014-08-19 12:35:40
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