呪ってんじゃねぇ、光にあふれろ
クローバー

くそくだらない人の恋路を
特急列車が踏み潰す
お腹の減りすぎた少女の頭から
おかしなアンテナが伸びている
食欲と性欲の区別もつかず
リンリンリリンと手の中が鳴る
ウッドベースでも良いけれど
せかいがわたしとつながっている
ストリートミュージシャンもどき
くそくらえだよ子供たち
大人が汚いのは当り前さ
それだけ掃除をしてきたのさ
俯いてみては悦に浸る
そんな自分も大好きじゃんか
肩に寄り掛かるよれたTシャツ
剥げた靴を引きずって
雨が防げればそれでいい
騒音の吹き溜まりに横たわる
幸せが行きかう自分以外の
生きている人の声がする
そのほとんどと関係がない
誰かに逢うために駆ける足音
そのほとんどと関係がない
靴の巻き上げた埃を吸って幸せの破片を集めている
幸せにあふれる私の胸中
せかいがわたしとつながっている
呪ってんじゃねぇ、光にあふれろ
それも私と関係が無い
さっさと帰れ、へたくそ、が。


自由詩 呪ってんじゃねぇ、光にあふれろ Copyright クローバー 2014-07-05 00:14:28
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