短題
あおば

陽炎のように萌えて
蜻蛉のように消える
普段着の市松模様の
気持ちよさそうな光

下駄を脱いだ少年の背が
泥で真っ黒だ
春泥の季節はとっくに過ぎたが、
走り足りないような元気な顔を
食い足りない手足が笑っている。


自由詩 短題 Copyright あおば 2014-05-30 08:45:41
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