暴風雪
うみこ

カバーガラスの風が吹いて
舌の先で飴は鋭く溶けて

バラバラ落ちて
切り裂く視線がカーテンの隙間からおくられる

夏だるまが溶けて
部屋は口を閉じて

ひかれた猫も車の標識も覆われて

君は咳をして

ヒューズが何か言いたげだ


自由詩 暴風雪 Copyright うみこ 2014-02-15 02:15:49
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