闘いと呼ぼう
千波 一也
懐かしい、温かな風は
もういない
はしゃいでも、ひとり
つくろっても、ひとり
つぶやくほどに、
黙り込むほどに。
嘆いたら、塞いだら
すくわれる、かな
我が身かわいい、と
まもりに徹すれば
すくわれるかな
だけど、
もしも、
きっと、
水をはらんだ
言葉のかたすみに
わたしを立たせる日々が
みえる限りは
まだ、やめよう
せめて
わたしだけは
呼んでいよう
ひとりぼっちでも、
これはわたしの
闘いと。
自由詩
闘いと呼ぼう
Copyright
千波 一也
2014-02-13 07:59:08