この道を歩いてみよう
葉月桜子

寒い夜 ふと思う

この道を歩いて
どこまでいくのだろう

後ろを振り返ると
たくさんの場所に行き
たくさんの人に出会ってきた

こうして 創り上げられた私がここにいる

何でもないことばの尖った部分が
胸に刺さったり

何でもないことばが ずっと忘れられなくて
私を温かい気持ちにさせる


この道を歩いて
どこまでいくのだろう

先の道にはなにがあるのか

たくさんの言葉を交わし
何度も温もり感じて

自分の生きている事に気づかされる

でもその先の道は白く霧がかかって
よく見えなかった

近くのものしか 目には映らない
途端に不安になり 胸がざわつき始める

知りたいよ
この先にどんな道があるのか


君の声があればそれを頼りに歩ける
曖昧なことばや優しさじゃなくて

ちゃんと その先の道にいてほしい
笑顔になれるように

冬の寒空の下
手を取り合って 歩いていくと
きっと道は開けるから

この道を 信じて歩いてみよう


自由詩 この道を歩いてみよう Copyright 葉月桜子 2013-12-30 18:52:53
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