17年前
コバーン

包み隠さず話すことにしよう

傲慢な魂が足早に歩く階段を
上っているのかはたまた潜ろうとする夕暮れか

どんなに怒鳴っても
高速の降り口では平静を保とうとする機微
許されない事や
周りが気づいていることこそが
貪欲に雪を降らせたり
たまに降る全身全霊を込めた雨が
コーヒーの缶や
遠鳴りの電線の氷の影や
木々の間を抜ける煙

大統領がキリストに宣誓しながら
戦乱の各地へ向かう
大陸からの黒い梅雨か

若い日々も
燃えすぎた瞬間も
わかってもらえない日々も
すべては自分の中にある

混乱は混乱の中にだけお前を抱きたい

誰も知らない場所で
聖歌を歌うが
もちろん自分勝手な唄であり誰からも愛されることはないが
ひどく我慢しながら涙を流す

「ねえ、ドラッグストアカウボーイのように写真を撮ろうよ」

「写真はすきだよ でもあなたには真似なんてしてほしくない それでも好きだけどね」

古い車に乗って
東を目指す
汚い海で
貴女を抱いた日々

許されない
カレンダーもゆでた卵も
何もかも許すために止まらずに静止している










自由詩 17年前 Copyright コバーン 2013-12-10 10:42:52
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