無い言葉のまま
番田
街にはなかった 何も
流れていた体 それは人
その中で握りしめる 夢
ポケットの隅に 手をやれば
電車はすぐに行ってしまうだろう
僕は読んだ 漫画を
流れる時の中で自分が
何もわからないような時でも
そして折りたたんだ 傘を
バッグに入れなおして アイフォンに持ちかえ
そして きっと また
新しい自分に歩き出す 僕は
食べ物を探すだろう そして
行くだろう 僕には
誰もいないけれど でも きっと
君と約束を交わしているのだと
自由詩
無い言葉のまま
Copyright
番田
2013-11-27 01:11:20
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