山道を行く
伊織

同行二人 つれづれの空
あたらしい道
いざ行かめやも

同行二人 耳許を
かけすが一羽すれちがう
同行二人 木漏れ日は
形を変えてまた消えて
同行二人 道端の
名もなき花に立ち止まる
同行二人 頬の下
通り越す風の肌寒さ

携える手はどちらともなく
言葉を交わすまでもなく
同じ来し方別の行く末
共にその身を励まさん

同行二人 今はただ
歩く過程を踏みしめて












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初出 2013/11/04
「あなたにパイを投げる人たち」の即興ゴルコンダ(仮)
http://anapai.com/CGI/cbbs/cbbs.cgi

お題はぎわらさんです。


自由詩 山道を行く Copyright 伊織 2013-11-20 21:28:35
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