君に書いた詩
番田 


いない街の誰もがいる
でも いるのに 僕は 疲れていない
そして何であろうと描いていない
いないであろう自分がそこにいる


遠くから聞こえる 夜の 
暗闇の街の敗者である 僕は
表現の自分の消されたそこで
僕は 手である 手としてのものだ


そしてまた聞こえる声自分の言葉
組み立てパズル 
そしていつも寂しい気が自分だけ 
なぜまた手に抱かれたのかと暗闇の中で  


世界の中に浮かぶ詩を
白くひとりで書いていた
正確にしていた その何かは
いつも自分だけに言葉を訴える


僕はもう誰と出会うこともないだろう
もう 友達は 自分だけであり 
誰であっても会うこともない 憂鬱な
肉体のでかける遠くの街へ


自由詩 君に書いた詩 Copyright 番田  2013-11-01 00:14:47
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