淋しい琵琶湖
吉岡ペペロ

朝だろうが昼だろうが

捨て置かれたように涼しげなひかり

空港から街までの夜を

ゆくとき車窓に映るようなひかり

晴れの日も雨の日も

いろんな朝昼晩に来たことがあるけれど

琵琶湖はなぜだかぼくには暗いのだ

なぜだかぼくには淋しいのだ


琵琶湖にはそのむかし

なにか霊的な事件でもあったのだろうか

じぶんの湖へのイメージを思い浮かべる

森、月、月のひかり、

さざ波、閑けさ、

マイナスイオン、恋人、

それらと比べて淋しいのだろうか


朝だろうが昼だろうが

捨て置かれたように涼しげなひかり

空港から街までの夜を

ゆくとき車窓に映るようなひかり

晴れの日も雨の日も

いろんな朝昼晩に来たことがあるけれど

琵琶湖はなぜだかぼくには暗いのだ

なぜだかぼくには淋しいのだ










自由詩 淋しい琵琶湖 Copyright 吉岡ペペロ 2013-10-25 23:02:05
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