風葬
伊織
三つだけ数えなさい
罪状をひとつひとつ数え上げる優しさは
持ち合わせていない
こんなときだけ命乞い、
完璧に嗤ってから
銃爪を引いた
ひとり
ひとり
殺していったら
世界に誰も残らなければいい
膝を抱えて
静かに
終わりを待つ
自由詩
風葬
Copyright
伊織
2013-08-27 21:54:15