ひとつの別れ
朧月

ひとというものは
通り過ぎるものだとおもう

そんなわけで父もまた
私を通り過ぎたのだとおもう

私もまた
だれかを通り過ぎるのだろう
忘れられてもかまわないけれど
できるなら
私は忘れないでいたい

ひとが
私を通り過ぎたことを


自由詩 ひとつの別れ Copyright 朧月 2013-07-30 22:29:09
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