"帰ってきやがった"ウルトラマン
花形新次

東京お台場で昨夜起こった
怪獣アホノドンと”帰ってきやがった”ウルトラマンとの闘いは
壊れた建物や投げ飛ばされたアホノドン、
”帰ってきやがった”ウルトラマンの意味のないオーバーアクション等により
下敷きなって死亡した人の数が
2200名を超えるという大惨事になりました
ここからは、解説委員の真行寺デスクに話を聞きます
真行寺さん、今回の闘いの問題点はなんでしょうか?
はい、今回の一番の問題点は
”帰ってきやがった”ウルトラマンが登場する前後での犠牲者の数です
NHKの調査では、”帰ってきやがった”ウルトラマンが登場する前に
アホノドンの攻撃によって死亡した人の数が23人なのに対し
”帰ってきやがった”ウルトラマン登場後はその約100倍の2253人に上るという
ことが分かっています
それは、大変な違いですね
はい、アホノドンによって死亡した人の多くは
おーい、アホノドン、お前アホやろ!等
野次馬的にアホノドンを挑発していた人たちが
アホノドンの逆鱗に触れたもので
それさえなければ犠牲になることもなかったと言われています
犠牲者がここまで増えてしまったのは
正義漢面した”帰ってきやがった”ウルトラマンの登場で
騒ぎが大きくなったことが原因と思われます
まさに”帰ってきやがった”ということですね
はい、日本政府、自民党内では元々
”帰ってきやがった”ウルトラマンに対して
なぜお前は日本にばっかり出てくんだと批判意見が多いこともあり
これを機に
国外退去命令を発令することを考えていますが
正義漢面をこよなく愛する
日本偽善者連合等から早くも反発の声が上がっています
これからも、”帰ってきやがった”ウルトラマンからは目が離せないですね
はい、その通りです
ありがとうございました、解説委員の真行寺デスクに話を聞きました


自由詩 "帰ってきやがった"ウルトラマン Copyright 花形新次 2013-07-30 21:27:42
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