どしゃぶりだし分かりゃしねぇと思って
TAT
どさくさ紛れに腕をつかんで
産業会館の裏の駐車場で無理矢理キスをしたら
なんか考えてた事は同じだったらしく
君が応戦してきたから
古い型のワゴンRに連れ込んで
とても卑猥な事を
一時間弱した
公園で
幸いにもその間通ってったのは鳩と野良猫だけで
田舎で良かったですよねお互いにと
いう詩を
試しに描いてみるテステス
そういうプレイなんだよ
このページを果たして彼女は見てくれるだろうか
こんななんか詩とか書いてる俺を彼女は
キモいとか言って遠ざけたりしないだろうか
それが試金石だ
それが命題だ
どしゃぶりだし分かんねぇからって
ぐるぐるし過ぎだぞなう
気付いたら足がゼブラ柄の細身の蚊がごくごくと
俺の腕の血をうまそうに吸い上げていて来たカードは
10
J
K
1
(四枚ともクローバー)
俺は蛇みたいな顔したディーラーに
ハートの4を投げた
だってどんなに愚かで狭くとも
それしか道はないだろう
どしゃぶりの豪雨の中で
愛してる愛してるって何度も叫んでたけどそれはまぁ
雰囲気代を差し引いて
『好きよ!まぁまぁ好きよ』位に受け取ってる
今更傷付くのも阿呆臭いから
俺らの時代は太陽は
東西南北全方向から
随時上がるんだよ
くそったれな事に