うすれてゆきながら(一)
信天翁

しばしば プロムナードの路肩で
     尖ったつぶてを踏んづけたとき

たまたま 古びたカーペットで
     痩せた足首を滑らしたとき

ときおり 三段変速のサイクリング車で
     ペタルを踏み損ねたとき

おらは 痛いほど知ることとなった
    老耄という呼び名を

そうだ きっとそうだ
    これが もののけの仕業なんだろう


自由詩 うすれてゆきながら(一) Copyright 信天翁 2013-07-06 08:18:54
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