春の囁き
灰泥軽茶

地面はまだ雪が積もったままだけれど

雪の下からは水の流れる音が聴こえてきて

清らかな春の囁きが

頭の中を流れていくようで心地良い

上を見上げれば木の枝には

春の芽がびっしりくっついており

指ではじいたら綺麗な音が鳴りそうで

頭の中ではオーボエとおもちゃの木琴の奏でる

いささか不釣り合いな

春の囁きが聴こえてきて嬉しくてまた歩きはじめる









自由詩 春の囁き Copyright 灰泥軽茶 2013-03-22 13:38:57
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