夕方の スクール
藤鈴呼

* ブンブンと 小気味よい音 振り向けば 
   針を構えた 蜂が待ってる


涼を得たくなって来た季節
全国的には雨模様だと言う今日も
糸魚川では 晴天

近くでは 朝から皆 集まって
イベントが 行われているのだとか
スポーツ大会 マラソン大会 蹴っ飛ばし
我なら きっと 壊れた魚

最近じゃあ 少しだけ タイムが 伸びたんだ
厳密に 計っている訳じゃあ 無いのだけれども
人っこ一人 いないプールを
先日 初体験 したんだよね

夕方の スクールが終われば
子供達も ちゃぷんと帰り 波の上
ふわり ふわりと 誰かの面影
残す揺れだけ 残っているの

まるで 離れた ブランコのよう

隣同士で 乗って いたのにね
何処から 一人っきりで 
佇むように 影を動かす 機械と 成り果てた?
なんて 自問自答を 重ねる 瞬間

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°


自由詩 夕方の スクール Copyright 藤鈴呼 2013-02-22 21:50:35
notebook Home 戻る  過去 未来