三分の一の人生
藤鈴呼


一年の内に どの位の季節を好きになれるか
と考えれば
春夏秋冬 四つに区切られるから 
だいたい 四分の一の確率になってしまうこと
請け合い

一年を 各月に区切って 考えれば 
12個あるわけなんだけれども

その5つをも 大好きだと 豪語できるのは
とても幸せなことなのかも知れないなぁ〜。

例えば 仕事が つらかったり
学校に 行きたく なかったり
トモダチと うまく いかなかったり
恋人と けんか したり
家族に 無視される 夜が あったり
何かしら イラっとすることも あるのだけれども

一日を三つに区切ったら 八時間
例えば 寝てる 仕事 私事 の 時間に
三分割 してみれば

どれか一つくらい 
上手く行かぬ時が有ったって
大抵は乗り切れる筈なんだなぁ 

と 自分を言いくるめて 夜が来れば
必ず 朝も 訪れる

擦り切れた 誰かの慰み文句を 呟きながら 
枕を抱いて 眠るんだ

だけど そんな夜も 
三十回超えれば ひと月になるんだし

一年なんて 年を重ねる度 
あっちゅ〜間 なんだから

もたもたしている 暇なんて 
人生には ないんだろうなぁ

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自由詩 三分の一の人生 Copyright 藤鈴呼 2013-02-19 23:16:02
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