故郷とは似て非なる町
水瀬游
終点を持たない電車が君を連れ去ってしまった夏の陽炎
洋菓子が際限無しに湧いてくる祖母の漆器はいわくある品
人ひとり縊られるほどの激情を秘めて佇む小春六歳
「砂粒もあまさず愛せ」と説いていた従姉がついに教祖になった
短歌
故郷とは似て非なる町
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水瀬游
2013-02-15 02:44:26