走り去るバス
オキ



少年がバス停に走っている間に

母を乗せてバスは行ってしまった

母は後部座席に来て

険しい顔をして少年を見ていた

子供時代の幕切れだった



母は生きているのだろうか


自由詩 走り去るバス Copyright オキ 2013-02-14 00:41:48
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