信じた未来
番田 


誰からの言葉もかけられないまま
僕は 去る この街を
そこにいるのは 誰だろう 例えば 
立っているのは こうしていても見えない 誰だろう
そんなことを思う 僕は
眠い だから 歩き出す


函館の町を船の窓で見つめながら
その 降り立った 地で
クマの剥製があるレストランを見つけた
薄い味の吸い物を 僕は すすりながら
どうにもならない その未来を
一人で笑っていた気がする


自由詩 信じた未来 Copyright 番田  2012-11-22 02:16:38
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