エレクトリック・アイランド
小川麻由美

私の旦那がエレキギターを弾けるように
私が夜でも詩を書けるように
私がskypeの友達と
ゆっくりお話できるように

こじんまりとした形で
こじんまりとした電気を
送ってくださいと
私は思うのです

きっと色々な方法があるはず
いくつかの選択肢を与えてください
絵空事で
終わってほしくないのです

大きな形も残っていくけれども
大きく変わって下さいと
私は思うのです
責任は重いと誰もが感じているのです

世界は変わってしまった

宇宙から見た夜の日本は
くっきり 
はっきり 
エレクトリック・アイランド

ゴミ出しのマナー良くないし
ゴミ置き場さえ確保していない
私達はバイバイして
バングラデシュに行くかもしれないのです

でも
私はここで
ほんわか暮らしたい
そんな切なる願いを抱くのです

赤ちゃんを だっこして行く デモ
会社帰りに スーツで行く デモ
綺麗な女性が ハイヒールで行く デモ
流血のデモになんてならないでほしいのです

だって
旦那だって
時々
行くんですもの


自由詩 エレクトリック・アイランド Copyright 小川麻由美 2012-11-11 14:28:53
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