オリオン
藤鈴呼

雪の音について語る パーソナリティー
無音は 存在しない

昔から しんしん こんこん
色んな 表現が 有るのだ 、 と

ここで 立ち止まる
訳には 行かずに

ハンドルは 握ったまま
アクセルは 踏みっぱなし

そうだねぇ 私なら
何て 表現 しようか

降り落ちた 雪粒ならば
ころころ と 言いたい ところなのだけれども

落ちる刹那の 音なんて
喧噪に 塗れて 意識 出来ないよね

ここまで思い 愕然とする
星空を 見上げた時と おんなじ 気持ちだ

普段 上など 見上げずに 歩く道や
下を見てたら 拾う 小銭や

疲労感に 苛まれて
何も 感じられぬ 瞬間を 飛び超えれば

冬の オリオン 美しく 光る
雪の 音にも きっと 気付く
幸せに 感謝も したく なる夜に

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自由詩 オリオン Copyright 藤鈴呼 2012-10-16 11:32:28
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