武将の如く
藤鈴呼

帰省時に バスに乗った
タクシーでも 良かったし
母の 車を 借りても 良かった

地元に 密着していた頃は
気付かなかった
外から 来た場合の 道を
撮影してみたい と 思い立ち

冬の 岩手山を 望む
バス停に 立つ

前九年の バス停を 通り過ぎる 瞬間
前九年の役を 思い出した

なんて 書くと
歴女かな なんて 
連想も されそうだけれども

いかんせん そんなことは 
全く なくって

明るくも なければ
暗くも ない

前者は 歴史 全般に 拘わる お話
後者は 私の ど根性だと 信じたい

ここからは 車窓は 車窓でも
滑車とレールの似合う 窓の お話

厨川駅 この名前も 昔から 有るのだと言う
列車で 一駅 過ぎれば
新しく 完成した 青山駅

夏には 付近の国道に
熊が 出没 したそうな

黒い 巨体で 仁王立ち…
していたか どうか
定かでは ないが

宛ら 古き日の 武将の如くに
堂々たる 面持 だったのかも 知れないね

漸く 辿り 着きたるは 盛岡駅
今時期は 鎌倉三つ お出迎え

大通りに 向かう途中の 開運橋で
あなたの 運勢 宜しければ

雄大な 岩手山を
愛でること 請け合い

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°


自由詩 武将の如く Copyright 藤鈴呼 2012-10-15 19:05:27
notebook Home 戻る  過去 未来