短い文章、久しぶりに。
小池房枝
短い文章を書いてみる。時間も遅いしなったけ速攻で書いてみることにする。
所用で、久しぶりに都心に出た。すると、アレンジメントやコールドフラワーだらけの小洒落た花屋に昔ながらの七夕飾り。笹には既にいくつか手書きの短冊が吊るされていて和んだ。
「ともだちといつでもなかよくできますように。」
「家族みんなが健康でいられますように。」
「かめんらいだー???(読めなかったというか単語を覚えられなかった)になりたい。」
しかして、それらの中に、私を思わず立ち止まらせたものがあった。
「はやくおしょうがつになりますように。」
わかる。わかるよ。わかるけど、これは七夕に対する挑戦ととられても仕方がないのではないか。クリスマスプレゼントもないし、お年玉もないし、学校が休みでさえない七夕。
帰路の暇つぶしにと手に取ったメトロニュースでも、これからやってみたいアウトドアアクティビティアンケートの第一位がなんともはや「天体観測」だったのには笑った。大騒ぎが幾つか続いたけど、アウトドアアクティビティだったのか、天体観測。
せめて光害を見直すためのチャンスでもあった一年間のはずなのに、街の夜の明るさだけがすっかり復興している。