祈りの民
永乃ゆち






街はカーニバルの海

路地裏では人身販売

初めて像を見た子どもの瞳の輝き

自分の行く末を知った少女達の涙

混沌のパラドックス

流転するパラノイア

妹の為にバナナを盗んだ少年は

神様も知る由もなく連行される

愛すべき街

闇の路地裏

それでも祈り続ける何千という流浪の民

そこに愛と平和と慈悲が存在するために


自由詩 祈りの民 Copyright 永乃ゆち 2012-05-27 16:01:35
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